さくらペットクリニック病院長ブログ

明日から7月ですね。
梅雨があけると夏本番です


ペットのいる家では
「さすがに昼間はクーラーをつけている家がほとんど」
と思っていたら
まだつけてない家があるんですね


熱中症で死亡したり、
瀕死の状態で来院するペットが増えています


熱中症はペットの場合、
梅雨前から多くなります。


毎年、テレビやネットでこれだけ
「熱中症に注意！！」
という呼びかけがあっても
「うちは大丈夫」や「まだ涼しい」と
思ってしまうようです


動物の場合、私たちと違って汗をかいての
体温調節ができないので
人間よりも注意が必要です。


Tシャツ1枚などの薄着で
「まだ涼しい」と言われても・・・


いつも
「今、毛皮を着てクーラーつけずに
ペットと同じ空間にいれますか？」
と聞くとようやく分かってもらえます


雨が降っていたり、曇っていても
室内は蒸し風呂状態です。


出かける時にもクーラーは入れていきましょう


　👆涼しい部屋で、「爪とぎ」を独り占めのチョビ

前回、薬の副作用について書いたので
今回も薬のことに少し触れようと思います。


ネコちゃんの風邪（ウイルス性鼻気管炎）は
人の風邪と症状がとてもよく似てます。


くしゃみ・鼻水など


だからといって人間の風邪の薬を
あげるようなことは
絶対にしないでください


もちろん小児用も絶対ダメです


　👆何でもは食べないニャンタも「ちゅ～る」は大好き


肝臓で代謝（解毒）できるものや
スピードが全く私たちとは違います。


特にネコちゃんは肝臓の解毒機能が
とても弱いので、使用できる薬も少ないです。


ネコちゃんに人間用の風邪薬を飲ませると
1回分で致死量になってしまいます


風邪以外でも同じです。
症状が同じだからと言って
自己判断で薬をあげるようなことはしないでください。

ある週刊誌に人でよく処方される薬、
例えば、高脂血症や高血圧に対する薬の副作用が
大きくクローズアップされて
「飲んではいけない薬」
のように特集されていました


その影響で、薬を勝手に止めてしまう人や
医師に文句を言いに来る人が増えて
一時的に医療の現場が混乱したようです・・・


　👆ゴロンゴロンと幸せタイムのミーくん


どんな薬にも副作用（副反応）があります。


その副作用の症状やでる割合・程度と
治療としての作用とのバランスで薬は処方します。


それは動物に対しても、人に対しても
同じことが言えます。


同じ薬でも副作用が、
ほとんど出ない人（動物）もいれば
重い症状が出る人（動物）もいます。


よく出る副作用や、
人（動物）によっては副作用が出そうな場合などは
事前に説明があるのが普通です


特に副作用など出ていなくて
薬も効いているのであれば
あいまいな情報に惑わされて
勝手に投薬を止めてしまわずに
きちんと主治医に相談すべきです


副作用がでたり、薬が合わない、
効果がないなどがあれば
それも主治医に報告して対応してもらうべきです。


　👆ミーくんが落とした「ちゅーる」を拾い食いするレビン


治療は患者さん（飼い主さん）と医者（獣医師）
両方の協力で成り立つものです。


遠慮せずに、聞きたいことは聞きましょう

先日、「チョビの買い物袋事件」以降、
チョビが怖がりさんになっていることを書きました。


今はもう普通になっています
部屋に出てきて遊んだりするようになりました


　👆「ちゅ～る」に夢中

あの後も、ちょっとしたことで
飛び上がるくらいビックリすることもありましたが
すぐに復活します


ストレス軽減サプリも使ったのですが
どちらかというと時間が解決した感じです


　👆ニャンタが食べてるのが、うらやましいチョビ

またおもしろ事件があったら
報告します

私たちヒトはちょっとした事で鼻血がでます
鼻をかみすぎたり、
のぼせたり・・・。


ワンちゃんやネコちゃんは
私たちほど簡単に鼻血がでる
ものではありません。


もちろん顔をぶつけたりすると
鼻血はでます


ワンちゃんやネコちゃんで鼻血がでたら、
1番最初に疑うのは腫瘍（癌）です・・・


最近は、薬などで腫瘍が縮小したりと
延命も可能になってきています


鼻血といっても
「タラーっ」と垂れてくるよりは
鼻先に血がついているとか
鼻水に混じっている、ということが多いです。


元気があっても
ワンちゃん・ネコちゃんが鼻血をだしたら
早いうちに動物病院を受診してください。


　👆クリッカーを使った「しつけ」にチャレンジ中